仙水グループの紹介
株式会社仙台水産(注1・以下仙台水産)と日本電気株式会社(注2・以下NEC)は、生鮮水産物の流通過程において、業界で初めて温度・湿度・衝撃センサRFID(無線ICタグ)と携帯接続型RFIDリーダを活用した品質管理の実証実験を2008年11月5日より開始いたしました。
本実証実験は、生鮮水産物の鮮度管理能力強化による品質向上と情物(情報と物)一致(注3)による事務処理業務の削減を目的とした仙台水産の次期業務システムに向けた取り組みとして行うものです。
今回の実証実験では、仙台水産が企画するブランド商品を予め選定し、量販店などの得意先から発注を受けた商品を品質管理の徹底された「トレサ専用BOX」にて配送します。トレサ専用BOXには温度・湿度・衝撃の3つを同時に計測、記録できるセンサ搭載のRFIDを組み込み、輸送時の品質記録を可能にします。
また、RFIDの読み取りには、携帯電話に接続して利用できる携帯接続型RFIDリーダライタ(注4)を採用します。これにより、RFIDに記録された品質記録を物流現場で把握し、また、同時にインターネットを経由して遠隔地の管理者が確認できるようなります。また、RFIDは、電子伝票(送り状)の役割も担うため、基幹情報システムと連携することで煩雑な事務処理の削減につながり、業務効率化と環境対応の両面を意識した運用が可能となります。
仙台水産は、生鮮品の流通段階を含めた鮮度管理を徹底し、消費者の「食の安全・安心」への要望に応えることを目指し、3つのステップで実証実験を進める予定です。NECでは、RFIDやリーダライタ、情報システムソリューションを組み合わせ、実証実験を支える「品質管理トレーサビリティ」を提供します。
実証実験は次の3ステップで行う予定です。
これらの実証実験成果を次期業務システムに反映させていく予定です。
現在、消費者の食に対する信頼が揺らいでおり、従来以上に精度の高い品質管理が求められています。これまで、生産工程の品質管理や原材料から最終製品までのトレースシステム等が構築されていますが、流通段階での管理状態を確認する手段が十分ではありませんでした。このため万が一、商品に異常が生じた時、流通過程を含め何処に問題があったのか原因を分析することが困難となっていました。
また、生鮮流通においては、業務書類(多種多様かつ複雑な様式)の増大化、リードタイム短縮要求、ジャストインタイムへの対応など事務処理の負荷が増加の一途を辿り、生産性向上が求められています。更に今後は、生鮮トレースバック情報管理など、益々リアルタイム化、データベース化への要求が高まるものと見込まれます。
仙台水産とNECは、今回の実証実験を通じて、生鮮流通サプライチェーンの諸問題を解消し、消費者の「食の安全・安心」への要望に応え、更に次世代ネットワーク(NGN)を活用した情報先行(注6)型のビジネスモデルを創造し、流通革新に繋げてまいりたいと考えております。
※その他文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
電話:022-232-8275
E-mail:info@sendaisuisan.co.jp
電話:03-3798-8049
E-mail:ryutsu@2dsi.jp.nec.com
NECプレスリリース:http://www.nec.co.jp/press/ja/0811/0501.html
※このページに記載されているプレスリリースその他の情報は、発表日(2008年11月5日)時点の情報であり、時間の経過または様々な後発事象によって変更される可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。
© Sendai-suisan.Co.,Ltd. All Rights Reserved.