東北地区の中央、地方市場の水産卸で組織する東北水産物卸売市場連合会(東北水連、会長・本田誠仙台水産社長=43社)の第65回定時総会が6月7日、江陽グランドホテル(仙台市青葉区)で会員や行政関係者ら約70人が出席して開催されました。
冒頭、主催者の本田会長は海水温上昇によるイカやサケなど主要魚種の不漁、急激な円安に伴う輸入原料価格の高騰、コロナ禍による消費動向の変化などで「これまでと環境が劇的に変化している」と指摘し、「食の要を担う市場流通機能の継続には絶えず変革が求められる。変化を的確に捉えた市場戦略に協調して取り組む必要がある」とあいさつしました。
続いての来賓祝辞で、坂本修東北農政局長(代読)、村井嘉浩宮城県知事、郡和子仙台市長(代読)がそれぞれ市場活性化に向けた取り組みの重要性などを述べました。
議事では、前年度決算や今年度予算案を承認。総会終了後、農林水産省大臣官房新事業・食品産業部食品流通課の金澤正尚卸売市場室長が「卸売市場をめぐる情勢等について」と題して記念講演を行いました。